人類皆オタク

最近よくそう思う。


食堂でのこと。
隣のテーブルで3人の男子(たぶん3人とも自分とは違う大学)が話している内容が聞こえてきた。
大学や合コンでの女子の話をしていた。
「俺はあの子がいい」「俺はこの子がいい」「その子は性格悪い」「こんな話したら反応が悪かった」…etc.
聞いていて、なんだ自分達が現場で交流している時の会話と変わらないじゃないか、と気がついた。
この会話を自分達流に改変してみると、どの子が推せる/推せない、手を振ったらレスがどうこう、握手でこんな会話をした…etc.
やっぱり変わらないじゃないか。何が違う?


昨日、ヘキサゴンの書き起こしを終えてテレビをつけたら中澤さんが出ていた。
なにやら回答者席のようなところに座っている。
中澤さんの他には、たしか雛形あき子と、ほら、その、あの人。名前が出てこないんだが年齢サバ読んでた人。どっかのサラ金のCM出てる人。
その人に興味はあまりないのでサバを読もうが鯖を食おうがどうでもいいんだけど、名前が出てこないんだから仕方ない。
とにかくその3人が座っていた。
そして3人の向かいには二十人くらいの女性達が座っていた。
全員揃いも揃ってオタクではないか…。
普通にそう感じた。
このコーナーは、流行りものの名前を答えるクイズが出され、3問間違えたゲストはオバサン認定されるというものらしい。
結局中澤さんが認定されてしまっていた。
つまり彼女達は一般に言うオタクではなく、流行の最先端を行く、あー…何と言えばいいんだ、とにかく行く者達だったのだ。
だが彼女達を見ていて自分が抱いた感想は「キモイ…」であった。
彼女達は、どう見てもオタクです。本当にありがとうございました。
いわば流行オタクだ。
没個性の極みといった感じか。
オタクは、流行に疎いとされる。打ち込んでいるものがあるから流行なんて関係ないのだ。
そういう定義からすると彼女達はオタクからかけ離れているようにも感じるが、彼女達も打ち込んでいるではないか。流行というものに。
なぜあれがオタクと呼ばれないかというと、マジョリティーだからだ。
マスコミもバックについている。
流行を追うことが最善と民衆を洗脳し、金を巻き上げる。
そして流行を追わないマイノリティーのオタク達を軽蔑し排斥しようとする。
そう、オタクは権力に反抗するレジスタンスなのだ。
ん?なんかこの数行、方向がずれてきたな。まあいいか。
オタクはコミュニケーション能力に欠けているとされるけど、そういう奴は引きこもってないで(そう、オタクをバカにしてる人たちは実は重度の引きこもりなのです)現場に出てみろ。
すっごい盛り上がってると思うぞ。まあ趣味の話が大半だとは思うが。
だが、流行オタクもそれは同じ。
流行オタクが話す話題はなんだろう。
流行のファッション・流行のメイク・流行のお店・流行の番組…
なんだ、全部趣味の話じゃないか。
よって流行オタクはそれ以外の人とコミュニケーションが取れないという事実が示される。
やっぱりオタクと同じじゃないか。
オタクから見れば彼女達もまたオタクなのだ。
このことから互いに=の関係であることが証明された。
人類は皆オタクだったのだ。
だからオタクをバカにするなんて無意味なことだ。オマエモナーと思われるのが関の山だろう。
それよりも流行オタクは総じて常識がなってないことが多い。
ホントに学校出たのか?全入時代の弊害か。
全くバカなやつらめ。
以上、常識オタクの戯言でした。





あ、思い出した。あの人夏川純だ。