リボンの騎士 ザ・ミュージカルの台本を読んでみる 第1幕

p37〜38
ナイロン「大臣、大臣閣下。どこですか。」
大臣「ナイロン、ここだ。」
M8「大臣の出(M5サファイア・王女の出より)」
大臣(吉澤)登場。サファイアの登場そっくり。
ナイロン「(乙女チックに結ばれた手に)その手は?」
大臣「(さらりと)音楽に合わせてみた。(大臣の口調で)何を話したか聞き取れたか?」

ここはサファイアを真似ていたんですね。
ポーズも指定されていますが、実際は「ズバッと」とか「命!」とかやりたい放題みたいですねw

p39
ナイロン「その鳥は?」
大臣「オウムと呼ばれている。人の言葉を真似る鳥だ。召使いを抱き込んで仕掛けさせた。」
オウム『最新へええき』(オウムの声は藤本)

オウムの声がずっと気になっていたんですがミキティだったんですね。魔女は出番が少ないですが(録音でしょうけど)こんなところにも出番があったんですね。

p41〜42
大臣「なにを食べてる?」
息子「カレー。」
大臣「カレええ!」
ナイロン(当然な質問)「この時代に?」

当然な質問とかw こんなことまで書いてあるんですね。

p44
拍手。来るはず。
あ、美勇伝のウチワだってあります。
ナイロンが出ている。いきなり前奏。早口、音楽に合わせて曲芸の域。
ナイロン「♪モーニング娘。のウチワだって吉澤ひとみ高橋愛・今うたってる小川麻琴…」

来るはずってw でもこういう感じの事もけっこう書いてありますね。
あと麻琴の歌は曲芸の域なのでした。

p59
淑女(道重)「あ。王子様が消えた。」
淑女(田中)「(ドスのきいた声で)さがせえっ!(博多弁)今夜じゅうに、意地でもいっしょに踊るけんね!」
淑女たち「おお!」

れいなの博多弁もちゃんと指定されていますw 嬉しいですね。

p60〜61
淑女(田中・声)「王子はいたか!」
淑女(新垣・声)「(まるで捕り物)であえ、であえぇ!」
フランツ「僕は、悪人か?」
逃げようとしたフランツ、一人の淑女とぶつかる。サファイア白いリボン、白ずくめのドレス。亜麻色の髪のカツラを被る。

まるでどころか、もう捕り物状態ですw
サファイアの衣装はこの段階では白だったんですね。やはりブーケの歌の時の花言葉(赤と青の花)に合わせて変えたんでしょうか。
実際の公演では赤いドレスです。

p65
淑女(田中)「まさか王子様と踊ったんじゃないでしょうね。」
淑女(新垣)「くやしいっ。」
淑女(亀井)「(意外と冷静)そういうとき、マンガだとハンカチ噛むんだよね。」
淑女(道重)「ハンカチ?」
淑女(田中)「あ。見たことある。こんな感じ。(袖からハンカチを出すと噛み)きーっくやしいっっ!」

えりりん淑女はサファイアがフランツ王子と踊ったことはなんとも思ってないように見えましたw むしろ何も考えていないように見えましたw
ハンカチは実際の公演では胸元から出していたような気がしますが、衣装の関係か何かで変えたんですかね。改めて淑女たちの衣装を見たら「袖から」とか無理なことがわかりました。だって袖のないドレスの子ばっかりですからw
千奈美に初日ではこのあとさゆがこけました(笑)

p76
息子「やっぱり、なにか企んでる。(大声で騒ぐ)いぃけないんだあいけないんだあ。
大臣「静まれ!おまえの将来を思えばこそだ。」

実際の公演では「いーけないんだいけないんだー。せーんせーに言ってやろー」と言ってましたがまあ普通はそう続けますよね(笑)

p80
M21「試合」
試合。アクロバット。途中、選手たちは出演者のあいだを突っ切る。劇場の観客、特に子どもが喜ぶ華やかな場面にしたい。…勝負がつく。
王「みごとだ!」
サファイア「(フランツに)素晴らしいですね。」
フランツ「ええ。私も参加したくなりました。」
再び試合。アクロバット。コミカルな要素もほしい。…勝負がつく。

こんなにアバウトにしか決まってなかったんですね。
実際の公演では出演者のあいだを突っ切ると言うより、試合に興奮した淑女や大臣の息子やナイロンがついつい選手たちに近づいていったというような感じでしたが。

p83
サファイア「いえ、お相手いたします。」
4人の選手、去る。ナイロンが王子2人に剣を渡す。ナイロン、フランツに渡そうとした剣を落とす。
ナイロン「失礼いたしました…!(拾って渡す)」

実際の公演では剣を落とすことはなく。代わりにフランツに(毒が塗ってある)剣を渡すときにためらう様なそぶりを見せるだけですね。
当然「失礼いたしました」という台詞もなし。

p84
激しい剣のやりとり(位置の移動で見せる。安全を確保)。サファイア優勢。追いつめられたフランツの手から剣が飛び、王の玉座に刺さる(どういう見せ方にすべきか。物語がよくわかるように努める)。音楽が止まる。…王、頬を指で撫でる。血のあとがにじむ(指に赤い塗料を仕込む)。

この場面はやはりわかりにくかったかもしれないですね。玉座に剣が刺さっているのはともかく、フランツの手に剣がないことが特に。
何が起こったのかわからないままの人もいたかもしれないですね。
指に血がにじむ、そんな細かいところまでこだわって…って細かすぎて全く気づいてなかったのですが(汗
いや、でも変更されてやってないかもしれない。覚えてたら明日見てきます。変更されていたようです。
頬を指で撫でるどころか、この場面では左手はマントに隠し一切見せてませんでした。おそらく左手の指に赤い塗料をつけておいて、舞台が暗くなった時に頬に塗ったかと。
って台本どおりってことですかね?

p109
サファイア「言え。王を殺したのは誰だ。」
ナイロン「し、しらない…。」
サファイア剣の腹をナイロンの首に当てる。
サファイア「目には目を。歯には歯を。この剣の先には毒が塗られている。」
ナイロン「ひっ!」

あの剣に背とか腹とかあったっけ?あ、それは言ってはいけない約束でしたかw

p115〜116
参列者「♪悲しみのあとに……新しい国を讃えよう!」
音楽、決まる。近衛兵(岡田)が王サファイアにグラスを捧げる。
サファイア「乾杯。」
参列者「乾杯!」

実際の公演ではサファイアは最初からグラスを持っていました。この場面、近衛兵は自分のグラスと矛*1を持っているから王のグラスまで持つのは難しいから?





27日の日記に続く。

*1:かたち的には戟なのですが中世ヨーロッパだとなんて名称なんですかね。歴史は古代中国にしか興味がないのでよくわかりません